857 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2015/05/29(金) 19:09:22.84 ID:oppbSuE8o [1/2回]
20年くらい前の話。
私はスナックでバイトしていた。
スナックには、雇われママとそのご主人がいて
私ともう一人、5歳年上のお姐さんとで回していた。
みんな仲が良くて、私とお姐さんの送り迎えはご主人がしていた。
ある時、このご主人から携帯で
「ちょっと早いけど迎えに行っていいか」と聞かれて
「はい、お待ちしてます」
で、スナックに着くと、ご主人が
「夕べ、鍵しめて帰ったんだけど
今日、来てみたら椅子もテーブルも無茶苦茶なんだ。
鍵を持ってるのは俺だけだしなぁ」
店内は無茶苦茶だった。
二人でそれを片付けて、
「今までも、たまにこんな事があったんだよなぁ」
「ママさんは知ってるんですか」
「うん、知ってる。一人でここに来ないようにしてる。
繊細な人だから」
「お祓いとかしたらどうですか」
「客商売だしあまりしたくないな」
そんな事を話して、淡々と仕事をした。
858 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2015/05/29(金) 19:10:09.28 ID:oppbSuE8o [2/2回]
後日、酔っ払ったママさんから
「あんた、テーブルや椅子が動くって聞いて辞めないよね。」
「別に私に被害がないので」
「私は怖いよ。本当に怖い。
今すぐ何もかも放り出したいけど・・・」
この話をした10日後、ママとご主人は夜逃げした。
お姐さんとちょっと途方にくれたけど
私は別のバイトに受かり、
お姐さんは実家に帰った。
あの、椅子やテーブルが動く現象がなんなのかわからないけど
ママたちの夜逃げ後、あの店に入る店子は半年くらい単位で変わっている。
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