2016年11月2日水曜日

【後味の悪い話】アフリカの昔話


317 : 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage] 投稿日:2015/04/28(火) 23:55:54.50 ID:10xl4qg00.net [1/1回]
アフリカの昔話らしいけどアフリカは後味悪話に事欠かないな

ある貧しい村に二人の兄弟が居た
兄は健康で立派な体格をしていたが、弟は虚弱体質だった
ある日弟が一人で村の外を歩いていると
とても大きな葉をつけた一本の木に呼びかけられる。
「私についた葉を全てもぎ取ってくれ」
弟が木に言われたとおり葉をもぎ取っていくと
それは次々に人間に変わっていった。
何でも彼らはとある豊かな王国の国民達で
呪いで葉っぱに変えられていたらしい。
呪いを解いてくれた感謝の印に弟の願いを全て叶えると言う国民達。

弟は不思議な力で兄のような立派な身体になる。
そして元・葉っぱの美女を嫁に娶り、豊かな王国で幸せに過ごした。
ところがしばらく経って、弟は村で暮らしている兄に会いたくなる。
嫁に相談すると「王国から出てもいいけれど、
 私たちに関することは一切他言しないで」と約束させられる。
村に戻ると、兄は弟の変貌ぶりに大層驚いた。
村から出ていたしばらくの間に何があったのか、
と兄には執拗に尋ねられたが、弟は約束を守り何も話さなかった。

兄弟は久しぶりの再会を祝って祝杯を挙げることにした。
兄に勧められ何杯も酒を飲んだ弟に、駄目押しとばかりに兄は問いかける。
「それはたった一人の兄弟にも言えないようなことなのか?」
酒で口が軽くなっている弟は観念しきれず事の顛末を話し始めた。
すると兄の目の前で、みるみるうちに弟はかつてのひ弱でみすぼらしい姿へと戻ってしまった。
驚いた弟は急いで王国へ戻ったが、王国があった場所にはすでに何も残っていなかった。

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