2016年11月30日水曜日

【人間の方が怖い】おまじない 中編

502 : 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[] 投稿日:2015/06/23(火) 03:11:39.83 ID:RdZHUr5Z0.net [6/16回]
しばらくすると、女の子(以後B子)が一人飲み会に遅れてやってきた。
そのB子を見てA子が「B子久しぶりー」と声をかけて
B子も「げんきだった?」返した。
聞くと、二人は高校時代か何かの同級生。
B子は色白で編集業やってるって言った。
A子の隣にB子がそのまま座ってガールズトークを始めた。
恋人のはなしで、B子は前の彼氏に振られて引きずってるとのこと。
「A子は、あの彼氏とどうしたの?」とB子。
「むこうが浮気したから別れたのー彼氏募集中ー」
そんな会話をしていた。
この飲み会でも大半が男だし、すぐ出会いありそうだよなーと俺は思っていた。
そのうちみんな酒も回ってきて、男ばっかりだからか、話がだんだん下ネタになってきたわけ。
驚いたのは、A子はノリノリでそういう話すること。
ハプニングバーに行った話とか。
そんとき俺はそれがなんなのか知らなかったが、A子が教えてくれた。
俺は地味な印象のA子の意外な一面を見て、ぎょっとしたが、
A子を知ってる人はそんな話を聞いても驚いてなかった。
そして話は進んでいき、元彼というかセフレがいる(いた?)ようなことまで仄めかしていて、
なんかだんだんA子と今度会う約束しなけりゃよかったかなーと思った。




503 : 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[] 投稿日:2015/06/23(火) 03:12:57.73 ID:RdZHUr5Z0.net [7/16回]
そんな感じでその飲み会はお開き。
途中まで誘ってくれた先輩と、帰りの方角が一緒の、飲み会であったばかりのCと一緒に歩いていた。
先輩はいろんな人と知り合え、テンション上がってた。
先輩「いやー、Cさん(Cさんも経営者)とも知り合えて、ほかの人たちもすごい人ばっかりでw
   今日はすごく、ためになりました! 俺はどうだった?」
俺「みんな面白い人ですね。特にA子さんとか、ああいう話、好きなんですかねー」
c「あーA子? ここだけの話、あいつ男遊びがすごくて、結構なヤリ●ンだからな。前に結婚の話もあったのに、
  なんか彼氏ともうまくいかないしな」
俺「そうなんですか? おとなしそうなんですけどね…ー」
C「でも今は年収●万円あるから、結婚しなくても大丈夫だよな」
俺&先輩「絶句」
それを聞いてますますA子に会うのが嫌になった。
なんかイロイロ住んでるとこが違うって思ったよ。
駅に着いて、そこでCさん、先輩と別れた。

そんな感じだったけど、A子と約束しちゃったし、従姉妹のこともあるし、
やっぱりまた会って話しよう、別にA子と付き合うわけじゃないんだし、
ただ知人としてならいいだろうって思って、その日は寝た。



504 : 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[] 投稿日:2015/06/23(火) 03:14:01.43 ID:RdZHUr5Z0.net [8/16回]
で、次の次の週くらい金曜日、会社帰りにA子待ち合わせの場所に行った。

待ち合わせ場所は駅前広場で、すごい人だった。
俺は少し落ち着ける場所にいくと、A子に【◆◆駅前広場にいます】って内容のメールをした。
するとA子からすぐに電話がかかってきた。
「俺クーン、今○○駅なんだ、ごめん、あと15分くらい時間かかる」
って電話。
俺も「了解ー」みたいな感じですぐ終わったんだけど、
A子の電話の声にノイズみたいな音がしたんだよね。
じじじじ、みたいなさ。
でも周りもうるさいし、騒音か電波の関係かなあ、位にしか思わなかった。
ただ切れる直後に「あ~」っていう子供みたいな声がしてビクッとした。
それもあっちの電車のアナウンスかなって思った。
しばらくするとA子から「◆◆駅についたよ、どこら辺にいる?」って電話が来た。
その電話でもノイズがするんだ。でもさっきとちょっと違った。
さっきのはホワイトノイズっていうのかな?
ラジオとかのじじじっていう、機械の音みたいだったんだよね。
でも今度のはくちゃくちゃっていう、口をくちゃくちゃしてるみたいな音がしてさ、
その間にまた子供みたいな声がするんだ。
「きゃふ」とか、きげんのいい赤ん坊の声に近いのがする。



505 : 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[] 投稿日:2015/06/23(火) 03:16:32.47 ID:RdZHUr5Z0.net [9/16回]
「俺君、どうしたの?」
A子にそう言われて、俺は慌てて返事をした。
場所を言ったら、俺が今いる場所にA子が来てくれることになった。
そしてまた電話が切れる直前「あ~」って声がした。
赤ん坊が喜んであげる声にしか聞こえなくなってしまった。
しばらくしてA子到着。
その時もちょっと地味目なワンピース姿。
髪の毛をクリップ?で挟んで上にあげていた。
そして化粧薄めできた。(誰だかわかんなかったw)
当たり前だけど子供なんか連れていない。

嫌な感じがしたけれど、気を取り直して、すぐに適当な居酒屋にいった。

A子がメニュー表をみて、食べ物選んでいるあいだ、さっきのことが気になってついついジッと見つめてしまった。
A子それにきづいたのかこっちを見て微笑んだんだけど、なんか寒気がしたよ。
痩せてるし、照明薄暗い&顔はニキビで肌荒れしてる、目はギョロギョロしてるし。

さっきの変な声のこともあるし、早く話を終わらせて帰ろうと思って、従姉妹の話をとりあえずしてみた。
従姉妹にどんな仕事がもらえるかとか、そういう話。



506 : 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[] 投稿日:2015/06/23(火) 03:17:07.16 ID:RdZHUr5Z0.net [10/16回]
簡単なイベント参加みたいな仕事(アルバイトとして)は渡せるかもしれないけれど、
会社の中心事業は★★★(特殊な名前なので伏せます。これも絵を描く系)で、
それをやってもらうには講習を受けてもらうとか。
その講習が一講座、二時間で六万くらい。しかも初級から上級とか何段階かある。
とてもじゃないけど、まだ学生の従姉妹にはきついんじゃないかと思った。
「従姉妹は一応美大生だし、そこまでやらないとまずいのか?」ときいたが、
絵の具の種類が特殊で、しかも限られた時間で人間の体に描くのだから、講習に出てもらわないと困る。
とのことだった。
A子はその講習を教えに全国飛び回ってるんだってさ。
それ以外にも書いて欲しいという依頼があればもちろん出張する。
「この間は○○県いったんだー」
とその時の写真をみせられた。
A子はしょっちゅうそういった写真をF Bとかに載せてる。
ほんとに住む世界がちがう。
従姉妹の就職決まるかなーと思ったが、そんな感じで、現実は甘くないなーと思った。
「とりあえず従姉妹に聞いてみるよ」
といってこの話終了。

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