2016年11月2日水曜日

【後味の悪い話】家族にはうちのテレビを見るなと言っておいたのに…!!


332 : 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage] 投稿日:2015/04/29(水) 18:09:18.27 ID:amM1pONB0.net [1/2回]
爆竜戦隊アバレンジャー「娘たちのアバレ歌/アバレ電波ドギューン!」(1/2)

特撮の話なので、苦手な人注意。細かい所は違うと思う。

アバレンジャーの敵であるアバレキラーは爆竜(アバレンジャーの巨大ロボ。恐竜型で意志を持っている)で街を襲っていた。
駆けつけたアバレンジャーも合体した爆竜で応戦するが、その際に仲間の爆竜を2体、アバレキラーに奪われてしまう。
アバレキラーはその2体に爆弾を取り付け、バリアの中に閉じ込めた。
3日以内に怪人を倒さなければ爆弾は爆発し、爆竜はタダでは済まない。
2体の爆竜の命をゲームと称して弄び、笑いながら去っていくアバレキラー。
しかし怪人の手がかりはなく、アバレンジャーは途方に暮れていた。
そこに、幼稚園に行っていたアバレッドの娘が帰ってくる。
いつもと変わらない様子でレッドが荷物を片付けるように言うが、娘は「うぜーんだよ」と、いつもなら絶対に言わないような言葉を放った。
レッドがその事を叱るが、「みんなそうやっているから」と言って聞こうとしない。
話によると、それは今話題のアイドルユニット「プリプリンセスシスターズ」の過激な歌に影響されての事だった。
街中でそのアイドルの歌に影響された若者が、暴言を吐いたり物を壊したりと言った事件が頻発していた。
怪しいと感じたアバレンジャーがテレビ局に乗り込みそのアイドルに話を聞いたところ、
「本当はこんな歌は嫌だけど、マネージャーに指示されて…」と涙ながらに語った。
しかし、マネージャーはテレビ局に、テレビ局はスポンサーのジュースの会社にと、次々にたらいまわしをされてしまい、怪人の居所が掴めない。




333 : 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage] 投稿日:2015/04/29(水) 18:11:35.94 ID:amM1pONB0.net [2/2回]
爆竜戦隊アバレンジャー「娘たちのアバレ歌/アバレ電波ドギューン!」(2/2)

怪人の偽物やアバレキラーの妨害を受けながらも、なんとかアバレンジャーは怪人の正体と、その居所を突き止めた。
怪人は音楽ではなく、テレビの電波を利用して人々を凶暴化していたのだった。
アバレンジャーはその怪電波の元である廃工場に向かうが、そこにはアイドルやマネージャー達がいた。
実は彼らは全員、操られたり仕方なくではなく、自分の意志で怪人に協力していたのだった。
「せっかくトップアイドルになれたのに…」
「視聴率1位を取るのが夢だったんだ、お前たちはそれを壊すのか!」
人々は口々にアバレンジャーを攻め立てる中、テレビ局の社長が怪人の潜んだ小型カメラを胸元にしまい込む。
「これで攻撃はできないだろう!」
勝ち誇る社長だが、アバレッドが街中で暴れる人々の姿を見せつけた。
そこには、社長の娘の姿もあった。
「家族にはうちのテレビを見るなと言っておいたのに…!!」
社長の身勝手な言葉を聞いて怒りに震えるアバレッドはカメラを奪い、普段の温和な口調を捨てて「お前たちは出ていけ!」と叫んだ。

ようやく怪人と直接対決をするが、怪人も中々強力で、倒す頃にはアバレンジャーも大きなダメージを受けてしまう。
だが、まだバリアが解除されただけで、ロボの爆弾は作動している。
爆弾を解除するべく爆竜の元へと急ぐが、満身創痍のアバレンジャーは時間に間に合わず、爆弾は爆発してしまう。
悔しがるアバレンジャーの前に、捕らわれていた爆竜が姿を現した。
「無事だったのか!」と喜ぶものの、2体の爆竜は返事をしない。
そこへアバレキラーが現れ、こう語った。
「こいつらは最後までお前たちを信じていたのに、お前たちはそれを裏切った。人なんか信じるからそういう事になるんだ!」
アバレキラーは爆竜が最後に絶望した瞬間、爆弾を解除し、催眠術をかけて2体を従えていたのだった。
爆竜を救えなかっただけでなく、それを奪われたアバレンジャーは絶望の淵に立たされる。
なんとかアバレキラーと爆竜、そして巨大化した怪人を撃退するも、その心には深い傷を負ってしまったのだった…

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