2016年10月4日火曜日

【後味の悪い話】自分の左手に黒いあざが浮かんでいるのに気づいた

575 : 1/2@\(^o^)/[sage] 投稿日:2015/05/14(木) 16:15:22.70 ID:5FtJ6/H60.net [1/3回]

真面目で大人しい中学生が主人公
学校ではその大人しさ故にDQNにパシリに使われたりいじめにあっていたが
周囲にも言えず苦しんでいた
ある日夢の中で魔女?のような女に会い
お前の願いは何かと問われる
俺はこの不幸な現在から抜け出したい、と答えると
それならお前の不幸を他人に擦り付けられるようにしてやる、と言われた

翌朝、いつものように学校にいくとDQNが輪になっている
ああ、いつものように今から殴られるんだなと思っていると
自分の左手に黒いあざが浮かんでいるのに気づいた
何だろう?と思い障るとそのあざが取れたので
たまたま通りすがった同じクラスの男子の背中にポイッと投げつけると
その黒いあざのようなものは首にへばりついた
すると、DQNがいきなりそのあざのついた男子生徒を呼び
「お前、なんかムカつくんだけど」と殴りだした
そのお陰で主人公は珍しく朝DQNに殴られずに登校することができた

昼休みになりいつものようにDQNに昼飯を買いにいかされると思っていると
また左手にあざを見つけた
もしかして?と思いそのあざを通りすがりの同じクラスの男子にぶつかる振りをしてなすりつけると
その男子生徒の腕に黒いあざがついた
すると、その後やってきたDQNがあざをなすりつけられた男子生徒にむかって
「お前、今から俺たちの昼飯かってこい」といつも主人公に押し付けられているパシリを命じた
その日主人公は一度もDQNに絡まれることもなかった




576 : 2/2@\(^o^)/[sage] 投稿日:2015/05/14(木) 16:15:59.94 ID:5FtJ6/H60.net [2/3回]
それから主人公は毎日自分のあざを他人になすりつけ続ける
そのあざが他人からは見えないこともわかった
DQNからのイジメだけじゃなく、怪我をする直前や事故の直前にもあざが浮かび
それを他人になすりつけることで自分の怪我や事故を回避できることもわかった

喜ぶ主人公だが、やがてそのあざのできる頻度がどんどん早まっていることに気づいた

ある朝起きると腕にいくつものあざができていた
急いで自分の家族になすりつけるが、なすりつけてもどんどんあざが湧いてくる
家族は自分の腕を家族になすりつける主人公を心配するが
主人公視点では既に家族はあざをなすりつけられすぎて顔までまっくろになっていて表情さえ読めない
怖くなり主人公は家を走り出る
そこにトラックが突っ込んできてはねられる
意識が薄れる中、主人公を覗き込む通行人の輪のなかに魔女の女を見つける
女はニヤリと笑い「ばかね。人間の不幸も幸せも同じだけしかないのよ。
貴方が他人にいくらなすりつけても、貴方自身の不幸から逃げられるわけじゃない。
むしろ、他人になすりつけた分大きな波となってかえってくるのよ・・・こうやってね」と言う
主人公はそれを聞き終わる前に息を引き取った


そもそも主人公、イジメにあってただけで別に悪いことしてないのに
何でこんなめにあわにゃいかんの?と思うんだが・・

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