母の知り合いに、キチ○イ・・・と言うほどでもないですが、人格破綻者というか、
頭のねじが一本外れたような人がいるんですよ。
それゆえにどうも人には見えないものが見えるらしく、霊はもちろん、美術品の真贋なんかもわかるようでした。
その人が初めて家にきたとき、俺を見て開口一番、
「手を見せてみろ。」
一通り手相を見てから言いました。
「あんた、2、3年のうちに死ぬよ。死なんくても命が危うい状態になる。」
341 : でつ <実話だよ! 2/4 [sage] 投稿日:03/05/04 11:45
何で初対面のあんたにいきなり死の宣告受けにゃならんのかとムカツキましたが、
どういう人かは聞いていたので、じゃあどうすればいいか尋ねました。
「(有名な霊場)の(すごい高僧)に会いにいけ。」
霊場のほうは知ってましたが、高僧は知るわけも無く、調べてみたら
数多くの荒行をこなし、大きな儀式も執り行う偉い方でした。
そんな凄い人なら一目見るのも悪くないな・・・
こうして俺は命を賭けた旅に出るのです。
342 : でつ <実話だよ! 3/4 [sage] 投稿日:03/05/04 11:46
(道中省略)
色々あって二日目にそのお坊さんに会う事が出来ました。
これまでのいきさつを話し、どうしましょうかと尋ねたら、
手相を見ながら言いました。
「悪いけど、私にはどうする事も出来ないね。」
話を聞くと、外部的な要因(霊障やら因縁)だったらそれを祓うことで済むのですが、
人の運命を他人が変えるのは難しいと言うのです。
え?俺ホントに2、3年で死ぬの!?
343 : でつ <実話だよ! 4/4 [sage] 投稿日:03/05/04 11:47
「神様におすがりするしかないね。」
家に神棚を作って毎日祈れと言われました。うわ、絶望的にめんどくせぇ。
そういった手配をしようかと聞かれましたが、丁寧にお断りしました。
信仰の無い祈りは無意味だし、神様に失礼だと思ったので。
お坊さんはこうも言いました。
「運命を変えられるのは、自分自身だからねぇ・・・」
「道は自分で切り開く」、これが最も信じられる事。俺は運命と戦います。
駄文、失礼しました。
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