2016年5月19日木曜日

【恐怖体験】その沼は子供にとっては格好の遊び場であった



49 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] 投稿日:02/12/13 12:40 


AとBはとても仲のいいクラスメートで二人はいつも一緒だった。 
互いの家が近くにあるので、一緒に登下校していた。
 学校の休み時間も二人で遊んだし放課後にも二人で遊んだ。

 学校の近くに沼があり、その沼は子供にとっては格好の遊び場であった。
 二人は今日は沼で遊ぶ事にした。
しばらく遊んでいたうち急に
「うああ!!」
 Bがバランスを崩して沼に落ちてしまったのだ。
 (自分一人、しかも子供の力だけでは無理だ・・!)
そう思ったAは「誰か呼んでくる!!」と言って走って助けを呼びに行ったが
「助けて、助けて」「Aくんたすけて!!たすけ・・」
 「助けて、助けて」
という声を背に全速力で走るA。

 Aがやっとの思いで助けを呼んできた時、Bは浮かんでいた。
 間に合わなかったのだ。

もしかしたら自分が彼を殺したんではないか、自分があの時即座に手を伸ばしたら助けられたのかもしれない
 その件以来、Aは沼に近づく事はなくなった。近づけなかった。
 沼を避ける事で罪の意識から逃れられ、あの事件の事を忘れられるのではないかと思ったからだ。


50 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] 投稿日:02/12/13 12:40 
そして、20年後。 
 Aは地元で就職し、結婚して子供がいた。 
その日は一人息子Cの誕生日だった。 
 Aは息子のために、ケーキとプレゼントを買い家路を急いた。 
すると看板が・・。 
 「通行禁止」 
 朝会社に行くはしていなかった工事をしていなかったのに・・ 
(この道を使えないという事は・・あの道を通るしかないな・・) 
 Aのあの記憶が決して消えたわけではない。避けつづけた20年間。 
しかし通らなくては帰れない、しかも今日は息子の誕生日だ。早く帰らなくては・・。 
 意を決して沼の横を通った、その時 
 「助けて、助けて」 
 Aは沼の方を見ないようにし、全速力で走った。 
 息を切らしながら家に帰ると妻が彼を出迎えてくれた。 
が、肝心のCの姿が見えない。 
 妻に「Cは?」 
 「沼に遊びに行ったわよ、あの道通ってきたんでしょ?Cいなかった?」 

その日は20年前のBの命日だった。 

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