2016年8月6日土曜日

【恐怖体験】母さんの洒落にならん怖い話

31 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/03/31(月) 16:51:02 ID:rGaEo6f5O [1/3回(携帯)]
これは母さんから聞いた話。
 文芸部だってのに文才がまったくないのは勘弁してくれ。


 俺の母さんは昔から、ある一定期間、急に第六感が強くなる時がある。
 七年前も例に漏れず、

 「地震、来るよ」

と言ったらマジで三日後に震度5弱が来てビビった覚えがある。

でも今回は、それだけで終わってくれなかったらしい。
 母さん自身、これは子供(俺と弟)に聞かせたらまずいと思って最近まで口を閉ざしていたそうだ。
そんな母さんの、洒落にならん怖い話。




32 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/03/31(月) 16:53:31 ID:rGaEo6f5O [2/3回(携帯)]
それはいきなりだった。

 『鏡や死角が妙に気になる』

それに変な現象は母さんのみに限らず、俺の弟にまで及んでいた。

 「かいだんこわいー!」

 二階に行ったかと思ったら、幼い弟が泣きながら帰ってくる。
 一回だけでなく、何回も。
 思えば幼い弟だからこそ、何かの異常を感じ取っていたかもしれない。


 母さんは少し不気味に思いながら、その日も眠りについたという。
その晩、やけに自分の枕元にある窓から嫌な感じはしたが、暑いから開けたままで。

 暑苦しい。
そう感じて、夜中に目を覚ました。
 傍らで眠る子供ら(勿論餓鬼の俺と弟)はぐっすり眠っている。
 布団を少し直して、自分は飲み物を飲みに行こうとした、その瞬間。

 「ヴァ"ァ"ァ"アアア"」
 「ギャ"ァァア"ア"ア」

 断末魔なんて聞いたことないけど、断末魔ってこれじゃないか。
そんな恐ろしい声が窓から入りこんだ。
あの、嫌な感じのした窓から…。


「どうよ、聞かん方がよかったろ?」
 「んー…まぁ、ぼちぼち」
 「あのあと全身金縛り。こりゃ流石にやばいー思ったけどねぇ」

すでに洒落怖のシリーズ物を読破した俺には多少この話の方がマシに聞こえた。

しかし、これには後日談がある。
うちの家が建ってる土地は、戦国時代の武将、●臣氏が四国平定の為に皆殺しを敢行した土地だった。
もしかしたらあの断末魔、無実を訴える亡くなった人達の声かもしれない。

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