719 : 1つ[sage] 投稿日:04/09/04 22:37 ID:eTM/2uRs [1/3回]
もう大分昔の話だが。
まだ小かったうちの娘がね、絵を描いてたのよ。
絵書くのが好きだから別に何でもない事だとその時は思った。
そしたら突然、『パァン!』と蛍光灯が弾け飛んだ。
びっくりして急いで子供を部屋から出したんだが、
その絵ってのが何ていうか、幾何学模様や、
見た事も無いような漢字を羅列してるものだったんだ。
あまりにも怪しいので神社(この判断は正しかったのかどうかわからんが)に
それを持っていったら、『その子は、とても恐ろしいモノを呼び出そうとしてた』
とか何とか言われた。怖くて詳細は聞けなかったけど。
家に帰って娘と話をすると、『じいちゃんにもらった本』といって、
糸で綴じてある恐ろしく古い本を見せられた。
中には、娘が書いていたような絵(御札?)が沢山書かれていて、
漢文?で説明書きらしきものがしてあった。
これも神社に持って行くと、蒼白な顔で『また後日、連絡します』って。
その数日後、別の大きな神社に呼ばれて行ったら
なにやら凄く偉そうな人が出てきて、『この本は燃やしてはいけない。海に捨てる。』
というようなことを言われ、同行するように言われた。行き先は東北のとある場所。
始めは冗談じゃねえよと思ったけど、放っておくのも・・・と思い行った。
よくわからん儀式が終わって、海に例の本を流した後、
一番偉そうな人が『もし、この類の本をまた見つけたら、絶対に持って来い』と。
もしかしたらまだまだあるかも知れないといわれた。
720 : 2つ[sage] 投稿日:04/09/04 22:38 ID:eTM/2uRs [2/3回]
その半年後実家に帰り、怖かったが勇気を出して父親に本の事を尋ねた。
すると『知らない』と言われてしまい、それ以上追求は出来ずじまい。
その日の夜中に、トイレに行こうと居間の横を通ると、両親の話し声が聞こえてきた。
『○○(娘)も成功させることが出来んかったなぁ。あの歳ならまだ・・(云々)・・』
『うちの家計ももうおしまいかも知れないねぇ』だって。特に覚えてるのはこんくらい。
何で家計の話してたんかは不明。別に家に金が無かったわけじゃないし。
どっちにせよ、両親は何か隠してるなと確信した。
その後自分の家に戻りしばらく経ったある日、両親が心中した。
異様な現場だったと聞いた。二人で包丁を互いの胸に突き刺していたらしい。
部屋には、見た事も無いほど大きな紙が敷かれ、
その紙には娘が書いていた絵のようなものが書いてあった。
警察にそれを見せられた時は背筋が凍りついた。
葬式の時もかなり悲しかったが、その事が頭から離れなかった。
後日、その紙も神社に処分してもらった。この時は葬式とか何やらの後で付いて行く気にならなかった。
んでこれは最近の話なんだが、その例の娘が何故か
『じいちゃんたちの家で暮らす』って言い出した。
家は遺言で今も定期的に手入れがされてるんだが、何で突然?
正直こんな事を突然言い出されると怖い。住まわせて良いものかどうか。
ここまで書くと知り合いには分かってしまう話なんだが、見てないだろと鷹を括って書いてみた。
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