これは私の友人Kが5年前にそこに引っ越したばかりのころ【かくかく】
(友人が勝手そう呼んでる)に遭遇した話だそうです。
ある日私の友人Kは、コンビニに夜食を買いに、徒歩で向かっていました。
Kの家と、コンビニまでは約5百メートル、しかし
5百メートルというのは、田んぼの周りを大回りに道ができているためで
田んぼを通って行くと、結構近道になるらしく、Kはいつも田んぼ道を
歩いていました。
田んぼ道には、約30メートルおきに街頭があり、電灯と電灯の間は
結構暗いらしいです、
そこをKが通っていると、先の電灯の下に白のワンピースをきた
髪の長い女性が前を向いて立っていました。
不思議に思ったKは彼女に話かけようと、そこまで近づこうと
した瞬間、すべての電灯が消えました、一瞬真っ暗になり、
どうしたんだと思ったものの、すぐに電灯はつき、そこには
彼女がいなくっていました。
423 : コロン ◆Bacm67DU0s [sage] 投稿日:04/08/14 19:11 ID:liDkq94j [2/5回]
少し変だと思ったKでしたが、きっと見間違いだろうと、
また歩き出しましたが、そのとき後ろからすごい視線を
感じ、振り返ると、なんと彼女が自分の後ろの電灯の下に
笑いながら立っていました、それを見たKは
「なんだ、どうして彼女がおれの後ろに?
おかしい、あの一瞬の間に俺の後ろの電灯まで
移動した?ありえない、それにここは砂利道、なんの音も
立てないでどうやって…?」などと、いろいろと考えていると
いきなり彼女が、こちらを指差しながら
首をかく、かくと横にふりだしました。
これはマジでヤバイと思ったKは、コンビニに向かって走り出しました、
帰路には彼女がいたため通れなかったのです、
Kはこう考えました、「そうだ、とりあえずコンビニに行って
しばらくしたら普通の道から帰ろう…」
そう思いながら走っていると、またすべての電灯が消えました。
425 : コロン ◆Bacm67DU0s [sage] 投稿日:04/08/14 19:14 ID:liDkq94j [3/5回]
「なんだ、どうなってるんだ、今度はすぐにつかないじゃないか!」
あせったKは暗くなった砂利道を走りました、ほとんど何も見えない
そのとき、Kは誤って足を踏み外し、田んぼに落ちてしまいました。
あせるKしかし、なかなか足が抜けない、なんとか足が抜けたものの
なぜか足が重い…なんとそこには青白い手が足をつかんでいました、
狂いそうになるK、そんなのおかまいなしに田んぼに引きずりこもうと
する手、それでもなんとか手を振り払って走ったKは、コンビニに
なんとかつきました、コンビニに着いたKはしばらくして
さっきの出来事を思い出しました、そうだ、きっとあれは幻覚だ、すべて夢だ、
そうに決まってる、自分にそう言い聞かせ落ち着こうとするK
その姿を見た店員がさらに追い討ちをかけます、
店員「あの~、その足どうしたんですか?泥だらけのうえに、
なんか手形みたいのついてません?」
426 : コロン ◆Bacm67DU0s [sage] 投稿日:04/08/14 19:15 ID:liDkq94j [4/5回]
唖然とするK、もう帰りますと店員にいい、帰宅しようと
普通の道を通り帰っている途中、またワンピースの女性が
たっていました、足がふるえて動けないK、というより
からだが思うように動かない、彼女はまたこちらを指差すと
首を、かく、かくと動かしながらこちらに向かってきます、
その手はこちらをさしている手は、まるでなにかに殴られたように
あざがたくさんできていました。Kとあと5メートルまで近づいたところで、
「どうしてくれるの…?」と一言。
声にならない悲鳴をあげるK、しかしとうとう目の前まで彼女は
きて、一言。「…おかえし。」と一言告げると、
目をくわっと開き、口を笑うように大きくあけ消えていきました。
その後、5分ほど動けなかったものの、やっとからだの自由がきくようになりました。
そしてなんとか家に帰宅でき、そのときはすごく疲れていたのか、
すぐに眠ってしまったようです、翌日起きるとなぜだか腕が痛む…
「なんだ…?」と自分の腕をみると、自分の腕があざだらけに
なっていました。
以上です、見てくださった皆様ありがとうございます。
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