2016年10月27日木曜日

【後味の悪い話】カアカアではなくワンワンと啼く烏がいる


70 : 1/2@\(^o^)/[sage] 投稿日:2015/04/10(金) 13:04:43.01 ID:vQzyCPU6O.net [1/2回]
泡坂妻夫「わんわん烏」

主人公は瀬戸物屋の若主人。
新妻かよは仲人口のせいで、主人公を陶芸家と誤解して嫁いだ。かよの実家も同じ誤解をしたようだ。
主人公一族は、その誤解をあえて訂正しなかった。

主人公はかよに惚れ込み、仕事なんてしなくていい、不自由はさせないから、
と結婚に持ち込んだ。
主人公は納得しているが、母など親族はかよを婚家の家業を手伝いもしない怠け者の贅沢な嫁だと思っているらしい。
かよはおとなしい女で、夜の方もおとなしいというか消極的。
お嬢さん育ちだから、と主人公はかえって感激している。

『ごめんなさい、わたしはやはりわんわん烏でした』
こんな書き置きを残して、かよは家出した。





71 : 2/2@\(^o^)/[sage] 投稿日:2015/04/10(金) 13:09:42.39 ID:vQzyCPU6O.net [2/2回]
カアカアではなくワンワンと啼く烏がいる。雛の頃に犬の鳴き声を覚えたのだろうと、二人で話し合った事がある。

かよの父親に書き置きを見せ、わんわん烏の事を説明すると、かよの父親は土下座した。
かよには片想いの相手がいた。強引にお見合いさせ、主人公が熱心なので親が強いて結婚させたのは間違いだったのかもしれない。

主人公は烏になった。トリになったのだからかよを探してどこにでも飛んでいける、と気づいた主人公はその通り、どこまでも飛んでいった。
ある町でかよを見つけた。主人公の知らない男と暮らし、幸せそうに笑っている。

かよと男の暮らすマンションのベランダに一羽の烏がやって来るようになった。
かよかよ、と啼く烏がなぜか哀れに思われ、かよは追い払うのをやめた

0 件のコメント:

コメントを投稿